ワインってなんだか難しそう・・・。
なんだか敷居が高そうで・・・。
そんな風に思ったことありませんか?
シャンパンなどに代表される高級感があり、特別なものとして飲まれていたワインですが、近頃は、TVや雑誌、インターネット等の影響でずいぶんと身近なものへと変わったように思います。
そんなワインですが、日本人にとっては、まだとても難しいイメージがあると思います。
実はわっくんも、ワインがものすごく苦手でした。
ですが、今はなんと?!
年間200本は飲むほどの愛飲家?です。笑
いやなイメージだけで敬遠するのはすごーくもったいない!と思うので
楽しんでワインに触れられるように、初心者でもなるべく分かりやすいように解説したいと思います!
ワインは大きく分けて4種類
スパークリングワイン
あの有名なドンペリ!シャンパン!でおなじみのスパークリングワインです。
日本ですと発泡性ワインと呼ばれます。
炭酸の強さに決まりがあって、3気圧以上のガス圧のものをいいます。
一般的なものだと4~8度が適温とされています。
3気圧はコーラとほぼ同じ炭酸の強さです。
フランスではヴァンムスーと呼ばれます。
→ムースが泡という意味
イタリアではスプマンテと呼ばれます。
→スプマが泡という意味
スペインではエスプモーソと呼ばれます。
→エスプーマが泡という意味
ドイツではシャウムヴァインと呼ばれます。
→シャウムが泡という意味
スタバで泡を作る銀色の機械をエスプーマと言います。
世界中で作られるものですが、地域によって製法に違いがあって、法律で厳しく定められてます。名称だけ簡単に紹介させていただきます。
フランスのシャンパーニュ地方
→シャンパン(5~6気圧)
ボルドー、ブルゴーニュ、アルザス、ロワール、ジュラなど
→クレマン〇〇(3.5気圧)
スペインのカタルーニャ地方
→カヴァ(5気圧)
イタリア北部
ロンバルディア州
→フランチャコルタ
ピエモンテ州のアスティ
→アスティ
ヴェネト州
→プロセッコ
エミリア・ロマーニャ州
→ランブルスコ
ランブルスコは赤が有名ですが、じつは白やロゼもちゃんとあります。
ドイツ
→ヴィンツァーゼクト(3.5気圧以上)
ドイツは『世界一のスパークリング消費大国』です。スパークリングワインの消費量は年間4億本を超え、全世界で生産された25%はドイツで消費されます。
スティルワイン
通常の泡の立たないワインのことです。
スティル(still)は日本人からするとあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、海外のレストランなんかでは”水”をもらうときなんかにはスティルウォーター(still water)というように、日常的に使われる言葉です。
海外では炭酸水が好まれるので、炭酸なのか通常なのかを分ける意味で使われるんですね。
still→動かない。静かな。という意味。
赤ワイン
黒ブドウの皮に含まれている、水溶性のアントシアニンというポリフェノールの仲間がいます。
皮ごと発酵をさせることで、アントシアニンが溶け出して赤色になります。
やはり、渋みであるタンニンが豊富なのが最大の特徴です。
一般的なものだと14~18度が適温とされています。
液温を高くすると、色の抽出が早い。
白ワイン
フラボノールというポリフェノールの仲間によって色が決まります。
皮に含まれるアントシアニンを溶け出させないために、皮や種をすぐに取り除くことで果汁の色を保てます。
渋みが少なく、フルーティーな口当たりが特徴です。
一般的なものだと6~12度が適温とされています。
ロゼワイン
フランス語でバラ色を意味するロゼ(rose)という言葉から生まれたワインです。
赤と白の良いとこ取りをしたようなワインです。
一般的なものだと7~13度が適温とされています。
主に3つの製法があり、すべて黒ブドウが使われます。
セニエ法
赤ワインと同じ製法。
ある程度色がついたあとに皮を取り除くので淡い。
直接圧搾法
白ワインと同じ製法。
ブドウを潰すときにアントシアニンが少量溶けだすので淡い。
混醸法
発酵する前の黒ブドウと白ブドウを混ぜて作られる。
白ブドウを混ぜるので淡い。
フォーティファイド(酒精強化=しゅせいきょうか)ワイン
主にスペインや、ポルトガルで作られるのですが、気温が高いため、通常のワインの保存が難しかったようです。そのため、発酵中のワインにブランデーを加えてアルコール度数を高くすることで腐敗を防ぎました。そうした中で生まれたのがこのフォーティファイドワインです。
発酵中のものにブランデーを加えることで、糖の分解を止めることで甘口になります。一方、糖を分解しきった後にブランデーを加えると辛口になります。
辛口は食前酒として、甘口は食前、食後の両方で飲まれることが多いです。
ステーキなどの料理のソースに使われることもあります。
次に代表的なフォーティファイドワインを紹介したいと思います。
シェリー
アルコール度数15~22%です。白ブドウのみを使って作られる、白ワインの一種。
ベネンシアドールと呼ばれる人が熟成をチェックします。
ベネンシアという長い柄杓(ひしゃく)のようなものを使うのですが、その姿は非常に洗練されており、美しいです。一度ご覧になってください。
熟成のさせ方がとても特殊でソレラシステムと呼ばれており、新しく出来たワインを熟成させたものに継ぎ足していき、ワインの味が一定になるように作られます。
ポートワイン
アルコール度数19~22度と高いです。
アルコール77度のブランデーをを加えて作られる。
レッドポートは黒ブドウから作られ、2種類に分かれます。主に食後酒として。
・ルビーポートは紫の色合い
・トゥニーポートはオレンジの色合いが特徴です。
ホワイトポートは白ブドウから作られる。主に食前酒として。
マディラワイン
アルコール度数18~21%です。
アルコール96度のブランデーを加えて作られる。
エストゥファと呼ばれるステンレスタンクでの
カンテイロと呼ばれる樽での
加熱熟成が特徴です。
マルサラワイン
アルコール度数18度前後です。
・アルコール発酵を進めたワイン
・アルコール96度のブランデー
・アルコール発酵中にブランデーを添加したもの
・ぶどう果汁を煮詰めたもの
これらを混ぜ合わせて作られる。
熟成時にソレラシステムが使われることもあります。
フレーバードワイン
スティルワインにハーブやスパイス、果実などを加えた香りの強いワインです。
ベルモット、サングリア、グリューワイン(ホットワイン)が特に有名です。
それぞれの違いについて解説したいと思います。
ベルモット
語源は当時の主原料である、ドイツ語でwermut(ニガヨモギ)。
ニガヨモギや、リンドウ、ショウブコン、ニッケイなどの15~50種類の薬草、ハーブを調合したワイン。
ニガヨモギは神経毒を含む毒草です。ですが現在は、一定の濃度以下のものしか販売はしてませんので、ご安心ください。
サングリア
語源は”血”を意味するスペイン語でsungre(サングレ)。赤ワインに果実や甘味料をいれて、ブランデーやスパイスを少量加えて一晩寝かしたものです。
白ワインでも作られたものはサングリア・ブランカと呼ばれる。
グリューワイン(ホットワイン)
ドイツ語で燃える、赤く熱を帯びる(Glüh)。ホットワインは和製英語でアメリカだとmulled wine(マルドワイン)と呼ばれます。
赤ワインにオレンジピールやシナモン、クローブ、タイム、バニラなどの香辛料、甘味料を火にかけて温めたものです。
一般的には赤ワインですが、白ワインでも作られるようです。
さいごに
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
たくさんありすぎて覚えられない!
と思う方も多いと思います。
無理して覚える必要なんて全くありません!
海外でもワインが好きな人は限られてます。
日本人が日本酒をすべて知ってるわけではないのと同じです。
大事なのは、ワインをお酒として楽しむことです。
皆さんのより良いワイン生活を!
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