ワイン好きなら知ってて当たり前?かもしれませんが、よくラベルの裏面にかいてあるボディについて解説させていただきたいと思います。
「ワインの裏にボディって見かけるけど、どんな意味なんだろう・・・?」
そう思われてる方には必見の内容になっておりますので、ぜひとも最後までご覧ください。
そもそもボディとは?
ワインのボディとは”ボリューム”や”味の厚み”、”深み”や”コク”など、重量感のことを言います。
特に赤ワインで使われるのですが、白ワインにも使われる場合があります。
一般的には3つの種類で表します。
では、それぞれのボディについて説明します。
フルボディ
赤ワインの場合、アルコール度数が高く、色が濃い、タンニンが豊富なためしっかりとした”渋み”や”重厚感”があります。余韻が長いものもフルボディと称されることがあります。
白ワインの場合、色が濃い、味が濃い、樽感があるものをフルボディと呼ばれます。
料理だと、味が濃いものや脂の多い肉料理に合います。
ステーキ、すき焼き、ビーフシチュー、デミグラスハンバーグなど。
適温16~18度
フルボディのおすすめ品種
チリ、アメリカの”カベルネソーヴィニヨン”
フランスの”シラー”(コートデュローヌ地区)
アルゼンチンの”マルベック”
ミディアムボディ
フルボディとライトボディの中間です。主張が強すぎず、ちょうどよいといったボディになります。
万人向けでさまざまな料理に合わせやすいのも特徴の一つになってます。
ミディアムよりフル寄りのものをミディアムフル。
ライト寄りのものをミディアムライト。
といった表現をすることもあります。
適温14~17度
ミディアムボディのおすすめ品種
フランスの”メルロー”
ライトボディ
アルコールが低く、タンニンが少ないためとても口当たりの良いボディになります。
白ワインの場合ですと、フレッシュ、軽やかなものをライトボディと呼ばれます。
料理だと脂の少ない食材や、トマトなど軽めのものに合います。
適温10~12度
ライトボディのおすすめ品種
フランスの”ガメイ”(ボジョレーヌーヴォー)
イタリアの”サンジョヴェーゼ”(キャンティ)
昔ながらのあっさり中華そばが”ライトボディ”。
次郎系のこってりラーメンが”フルボディ”。
と覚えましょう。
ボディの決め方
実はボディというものは明確なルールがありません。
醸造元やメーカーの一存で決められるものなので、一つの目安として覚えてください。
ちなみに、昨今はパーカーポイントという点数がつけられたワインをよく見かけます。世界一有名なワイン評論家のロバートパーカーさんが刊行した雑誌では、ワインに点数がつけられています。この点数によって値段が決まるとも言われてます。
ですが、いくら評論家とはいえ、どうしても好みが影響します。
パーカーさんは大のフルボディ好きで、しっかりしたワインに高い点数をつける傾向があることを知ると、こぞってフルボディのワインを製造するようになります。
これが一時期、問題になりました。
メーカーもなるべく高い値段で売るためにフルボディの記載をしていたところも中にはあると思います。
このような事もあるので、あくまでも参考としてください。
「思ったよりフルボディっぽくなかった!」
といったことが十分あり得ます。
「このワインはフルだったなぁ。」と少しずつ経験していくしかありません。
男性が思うぽっちゃり体型と女性が思うぽっちゃり体型は違う。
番外:なぜワインは人に例えられるのか?
男性的、女性的、ふくよかな、優しいなど
なぜ人に例えられることが多いのでしょうか?
探してみても、どこにも載っておらず
自分でまとめてみました。
たぶん、イエス・キリストがワインを”自分の血”と称したことから来ているんだと思います。
そもそもイエス・キリストは神の化身と言われていました。
神というのは本来、姿形がないもので信じる人の心によって違います。
それと同じくして、同じワインでも飲む人によって感じ方が違います。
そして、全く同じワインは作れないということです。
人の体に例えられるようになったのも、こういう背景があるからだと思います。
あの有名なワイン漫画の”神の雫”もここから来てるのかなと思いました。
ワインは味だけではなく歴史的背景も奥深いものですね。
ワインのこのようなところも魅力の一つなんだと改めて思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
何も考えずにワインを飲んでもいいですし
ひたすらに思考をめぐらせてワインと対話するのも良いです。
大事なのは自分が好きなワインと好きなように接することだと思います。
その好きなワインを見つける手がかりにしていただけると幸いです。
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